主日のメッセージ 年間第2主日 典礼の色 緑 2015年1月18日 「見よ 神の子羊」 (メシアにあった最初の弟子たちが信じたこと) 今年の歌会初めの入選作 中学生と聞いて驚きました。未来に向かって生きる精神には時空を超えようとする知性の 豊かさを感じます。実は、聖書も全部が文字になっているわけではありません。 |
天の声を聴く祈りと子羊に学ぶ信仰 初めてイエスに出会った人々は、それまでには出会ったことのない人の姿を垣間見たので はないでしょうか。口には出せない「何か」明るい光景を見たのでしょう。 洗礼者ヨハネはイエスを見つめて「見なさい。*神の子羊だ」と言い、アンデレと彼の友 にイエスを指し示します。二人はイエスに付き従って行きます。 * 神の子羊:主に仕える者を子羊に例えるのは預言者エレミヤ、イザヤにルーツがあります。 神のことばに生きる預言者の運命は、屠殺場に引かれていく子羊のように従順です。毛を刈 の姿とする伝承があります。 (サムエルがエリに主の声を取り次いだように、ヨハネは未来の弟子にメシアを引き合わせます) イエスは振り返って、彼らがついてくるのを見て 「何を求めているのか」と言われます。 午後4時頃のことです。そこに泊まります。(場所は記されていません) ペトロの兄弟アンデレが「私は油を注がれた者、メシアにあった」とシモン・ペトロを イエスの所に連れて行くと、イエスは 彼を見つめて「ケファ(岩)」と呼ぶと言います。 (マタイ、マルコ、ルカの記述は異なります) 「神の子羊」は主の僕、メシアであると彼らは知っていたのでしょうか…。 「教会の祈り」91頁に次の祈りがあります。 神の子羊よ あなたは巻物(旧約聖書の伝承)を受け 封印を解くに相応しい方 あなたは屠られ その血(十字架)によって すべての民を救われる あなたはその民を神に仕える祭司(信者)とし すべての地を治める王(救い主)とされた 屠られた子羊は力と富と知恵に満ち 栄光と賛美を受けるに相応しい方 (黙示録⒌章9、10、12節より) エジプトでの圧政下、殺害命令から命を守る印として家の戸口に羊の血を塗り、神の民は命拾いしました。過越の子羊と呼ばれます。(出エジプト12章) 復活されたキリストを信じる初期キリスト者は、人間を贖うために死を敢えて受けられたイエスの忍耐と従順の様を「生から死、死から立ち上がらせる神の救いの業」に重ねました。 過ぎ去った時の記憶から新しい未来を切り開く恵みは思わぬ出会いにあるものです。 |